J専

J専コースから個人のピアノ教室に移る

長女が年中からヤマハ音楽教室に通った

こんにちは。長女が不登園気味だった頃に、たまたま地域のイベントで音楽を聴きに行って、その頃泣いてばかりだった娘がぴょんぴょん跳ねて嬉しそうにしていました。おそらくその時に、ピアニストの方がピアノを弾いていて、それがきっかけで「ピアノ弾けるようになりたい!」と言い出し、近所のヤマハ音楽教室に通い始めました。

私はもともと音楽を聴くのは好きですが、夫も私もピアノが弾けません。子どもがすごくやりたそうだったので、下の子がまだ赤ちゃんで迷いましたが、一番家の近くにあったのがヤマハだったのでそこに通わせることにしました。

幼児科2年目の頃、担当の先生に「Mちゃん、J専向いていると思いますよ。」と言っていただいた長女。その頃、幼児科が終わったら、それぞれのコースに分かれるなんて知らなかった私は楽器店でもらったパンフレットを読んだり、インターネットで調べて、「J専」というのは週2回のレッスンがあり、総合的かつ専門的な力がつけられるとても魅力的なコースだと分かった。

J専とは総合的な音楽を育てる力

普通のピアノ教室と違うのは、J専も総合コースも個人レッスンとグループレッスンがどちらもあるところです。週2回ヤマハに通う人もいれば、家が遠い人や習い事の関係などで週2回来るのが大変な人は、個人レッスンの後にそのままグループレッスンが入るように、先生にお願いする人もいます。我が家は週2回通っていました。

内容は、歌、演奏、アレンジ、作曲など、普通の個人のピアノ教室ではなかなか習えないことが盛り沢山詰まっています。あっという間の1時間で、子供達も楽しそうに過ごしています。宿題や弾いてくる練習の曲も多く、1年で随分と成長した姿を見る事ができました。

ソルフェージュ

グループでメロディーやハーモニーをまねして歌ったり弾いたりします。幼児科で習ってきた「聴く力(音感)」がどんどん確実なものになっています。幼児科の頃、何気なく歌っていたメロディー暗唱の小さな曲たちがテキストで立派な課題曲として登場し、カリキュラムがこのようにつながっているんだと嬉しく感じました。

また楽譜を見る習慣をつけることによって読譜力が身につきます。2年目修了までにベースとなるソルフェージュ力(音感・読譜・ハーモニー)を育みます。

グループでのアンサンブル

各パートに分かれて、ひとつの曲をクラスで仕上げていきます。娘のクラスは6人いたので毎回みんなで多様なジャンルの音楽を作り上げていくことで、ソロ演奏では味わえない音楽体験と多くの音楽要素を習得していきました。

創作

グループで使うテキストには、子供達がアレンジや創作に取りみます。ヤマハ独自の曲や聞いたことのある有名な曲、とにかく毎回色んな曲に触れる事ができます。子供達は、メロディーにふさわしいハーモニーをつけたり、変えたりすることをとおして、音楽的な創造力や応用力を身につけていきます。自分で2~4小節ほどのモチーフをつくり、一曲にし、子供1人1人のオリジナルの自己表現ができることをめざしていきます。JOCという自作曲を発表するイベントがあり、それに向けて個人レッスンや特別レッスンで作曲と演奏の練習もしていきます。

レパートリー(個人)

これは、普通のピアノ教室と最も似ているところだと思います。指の巧緻(こうち)性が発達する時期に、演奏力を伸ばします。「こんな曲が弾きたい!」「こんなふうに弾きたい!」という表現意欲を大切に、幅広い時代やジャンルのレパートリーがテキストに登場します。ヤマハの子の弾き方ってちょっと独特なところがありますよね。心で感じたことを豊かに表現できる演奏技術を育むところを大事にしているからなのかなと感じました。

<div class=”simple-box1″><p>基本的には、グループの先生が個人のレッスンも担当するようですが、別々の場合もあるそうです。エレクトーンとピアノどちらの専攻かによるかもしれません。我が家はピアノ専攻でしたが、エレクトーン専門の先生がグループの先生だったので、そのエレクトーン専門の先生にピアノのレッスンを受けていました。</p></div>

J専に進んだ理由

もともと幼稚園の転園などで、ヤマハの幼児科に通いながら、3回も楽器店を移動してきた娘と私。「ヤマハ」に強い思い入れはなく、「ピアノが弾けるようになりたい」という娘のために在園していた幼稚園や、その幼稚園を退園した後は家から徒歩ですぐの楽器店のヤマハの教室に通っていました。

J専は、担当の先生に勧められ、「ピアノも作曲もできるし、グループでエレクトーンもできるコースらしいよ。」と娘に言うと「やりたい!」と言ったことで進むことにしました。説明会ではJ専の子がとても素敵な演奏をしていて、親としても娘にこんな風になって欲しいと思いました。

実際、J専に進んでみて

それから、素晴らしいメンバーに恵まれて楽しく3年間やってきました。娘はグループでは一番積極的でがんばっていました。娘よりも上手な子たちもいて、娘にとっては目指すところもある理想的な環境。しかもメンバー同士みんな仲が良く、お母さんたちも優しい人たちばかりで、本当に良い環境でした。

多くのイベントをこなし、そのための練習をしていくので、娘は「ピアノを習っている。」ではなく、「ピアノが弾ける。」と学校でも言えるようになり、自信の一つとなったと思います。楽典的な学びも娘は楽しかったようで、音楽の色んな要素を遊びの様に学んでいき、親としても「こんなに難しいことを小学1年生で学ぶなんてすごい。」と感心しました。

常にあった親の「ヤマハ辞めさせたい」病

でも、音楽に無知な私と夫にとっては、家でのサポートが大変で、特に土日にイベントや課題をやったり、練習したりと、とにかくヤマハ中心でまわる毎日。J専は、その子自身がとてもしっかりしていて、それか先生がレッスンで子どもにやってくる課題のことも丁寧に伝えていて、家で親のサポートがなくても、子供自身が1人で課題や練習ができるのなら、問題ないと思います。でも、親が全く楽譜が読めなくて、子供も先生の言っていることを理解していなくて、先生も課題などをホワイトボードに全て書かず口で伝えるようなスタイルだと、親がレッスンに同席しないと大変だと思います。

私はピアノが弾けないので、はじめはグループの他のお母さんがピアノが弾けたり、J専終身だったりで、作曲を親子で取り組んだり、一緒に親子でアレンジしたりと楽しく学んでいるのが羨ましい限りでした。我が家は娘が1人でやらないといけなくて、ものすごく時間がかかったり、私も夫も「まだやってないの?」と子どもを責めることも多々。娘が親のサポート無しで頑張っているのを誇りに思う反面、自分達がもっと何かできたらと思ったり、こんなに時間がかかるのなら、親子でできる他のことを取り組んだ方が毎日楽しいのではないかと、J専を続けることにかなり悩んでいました。

イベントなどで子どもの成長を見る度に「やってて良かった。」と思うのですが、それよりも多い割合で「いつまで続けるの?」とつい言ってしまっていました。子どもが少しでも練習しないと「ヤマハ辞めさせたい」病が重症化し、「練習しないならやめたら?」と脅迫してしまうことも。

もっと温かく見守ってあげたい反面、毎月のようにくるイベントの申込書とそのための有料レッスンの申し込み、お金はもちろん、家族の時間もこんなに使っているのに…という気持ちになってしまいます。私自身がもっと子供と一緒にヤマハの練習の時間も楽しめるのならまた違っていたと思いますが、我が家はそこまで「一緒に」することはできませんでした。

「辞める」と決めてから1年半

長女はヤマハのレッスンもお友達も先生も楽器店のスタッフも大好きで、ヤマハを辞めることは全く考えられない感じでした。私も続けさせてあげたい思いはあるものの、本当にこれが娘というか、我が家にとって良い生活なのかどうか疑問に思っていました。

私が大学で勉強を始めて実習があったり、週末にスクーリングがあり、仕事も始めてからは家でのサポートは全くできませんでした。それでも、ヤマハのレッスンについていっているのですが、コンクールのために演奏技術を高めることは本人はそこまで興味がなさそうなことにも気が付きました。

私は、「ヤマハを辞めても音楽は続けられる」ことが娘に分かるように、長女がもともと憧れている地域のピアニストの方の個人教室に月に1度通うことにしました。J専出身のその先生はJ専で学んできたことを活かしながら、ピアノと作曲、アレンジ、さらに弦楽器とのアンサンブルもさせてくれ、私の中ではもうヤマハは辞めてここに移って問題ない!と確信を得ました。それでも、まだ、娘はヤマハにこだわっていたので、どちらも通っていた小2の冬「ママ、バイオリンも習いたい。」と娘が言ってきました。

「えっ?ヤマハでこんなに大変なのに?この前、英語もやりたいって言ってなかった?」とお金と時間のやりくりをどうするかまた考えます。

ヤマハのJ専では、色んな楽器の音でエレクトーンを使ってアンサンブルをやるので、ストリングス(弦楽器)に興味を持つのは想像できました。それと、月1の個人のピアノ教室では、チェロやバイオリンと一緒にピアノを弾く機会があったので、興味が出たのしょう。

「そうなったら、もうヤマハは無理だよ。個人のピアノ教室に変えて、普通のバイオリン教室に行くならまだなんとかできるけど。」と言うと、「うーん、じゃあ、ヤマハ辞める。3年生の終わりまではやりたい。」と娘。

イベントは不参加、休会月もあってもなんとか1人で通った最後

ヤマハの通常のレッスンは大好きな娘でしたが、JOCの曲作りで締め切り間近になると、私がイライラするのがトラウマになっていました。発表会前もこもって練習するのは、普通の生活ができず、そういうのももうやめたいと私も思っていました。

秋以降は、発表会、JOC、コンクール、エレクトーンフェスティバルとイベントが立て続けにあります。

娘とは、これらが始まる前に退会しようと話が落ち着きます。

今年は私の仕事と勉強の都合で送迎が難しく、自分1人で教室まで徒歩で行けるなら、夏まで通っても良いと言い、イベントは全て不参加、特別レッスンも不参加。休会月にした月もありましたが、なんとか通える月は、1人で通うのを条件に通わせました。

いつも車で送迎しているので、1人で教室まで夕方に行くのは道に迷ったり大変そうでしたが、本人もがんばり、限界までなんとか通い、最後は担当の先生やお友達とママさん達にもとても良い言葉をいっぱい頂いて、素晴らしい形で無事退会することができました。

辞めて思うこと

辞めて思うのは、辞めちゃうと本当に練習しないんですよね。これは、辞める前から分かっていました。

ヤマハのJ専は毎日とにかくやらなきゃいけないことがいっぱいあって、あれで習得する上達するんだと。

でも、私や夫の性格的に「辞めないと」見ることができない世界もあったと感じています。子どもがわりとぼーっとしているので、つい「あれやれ」「これやれ」言ってしまう私と夫。しかも、算数や国語の勉強で分からないことがあっても「J専の宿題終わってから見てあげるから、まずピアノやっちゃって。」と言って、家庭学習は小学校の3年間ほぼ放置。

本人は英語もやりたいし、勉強も好きなようですが、色んなことよりも親のサポートができないピアノを不都合な環境でひたすらやらせてきたことに親としても確信が持てず、退会することにしました。

もっと、経済的に余裕があり、J専やりながら弦楽器や英語、他の習い事も色々できて、さらに器用で平日や週末もそんなに時間をかけずにこなせる子であれば、全く問題なかったと思うのですが、我が家は退会しないと、経済的にも時間的にも他のことはできないと思ったのでここで退会することにしました。

「もっとやらせてあげたかった。」「続けていたら…」と悔いのような気持ちにかられることも親はあります。でも、驚くことに本人は、ヤマハのお友達にもまた会えるだろうし、個人のピアノやバイオリン教室も楽しいし、親と一緒に今までできなかった料理作りや英語の勉強をするのもすごく楽しいようで、全く悔いのようなものはなさそうです。