人一倍敏感な子どもとの生活

敏感なこどもの幼稚園話。1人だけ違っていた制服のボタン

小さな制服事件

敏感な娘と鈍感な母の話です。

娘は市内のごく普通の幼稚園に入園しました。1クラス25人、1学年5クラスあるのでマンモスですが、お勉強無しののびのび系。幼稚園でたまたま起きた制服が1人だけ違ったハプニングについて。

 

「他のお友達みたいにした方がいいって先生が。」

去年の4月に幼稚園に入園した長女。

うちは幼稚園の制服ブラウスは1枚だけ購入した。制服は園に着いたらすぐに体操服に着替えるのほとんど汚れない。

そのブラウス、先日娘が「ママ、まーちゃんね、もう自分でボタンも全部とめられるんだ。」と嬉しそうに言ってきた。娘はよく「もう4歳だから○○ができるんだよ。」と年齢相応の「できる自慢」をするのが好き。どこか甘えているような、誇らしげな表情が可愛い。そして、空気をよんで話を選んでいることも私は知っている。本当に話したいことはこのことではないのだ。

「すごいね~。」と私がいつものように返すと「この一番上のボタン、パッチンって簡単にできるようになってるよね。もうお姉ちゃんだから普通のボタンでもまーちゃんできる。」と言ってきた。心の中で「だから何だ?」とつぶやく私。

娘のブラウスの一番上のボタンは表から見たら普通の小さなボタンがついている。他の下のボタンと同様に見えるが、表は飾りのボタンで、実はスナップボタンでとめるようになっている。おそらく小さな子どもでもとめやすくするためのデザインなのだろう。

幼稚園で買ったブラウスが最初からそうなっていたので「最近は親切にそういうデザインがあるんだな。」と私は思っていた。

娘は続けて「先生が『ほかのお友達みたいにもう普通のボタンにしてもらったら?』って言ってるよ?」と困った顔で言ってきた。

業者から買ったブラウスに手を加えることに

「え!みんなスナップボタンからわざわざ他のボタンに付け替えてるの!?」と私はびっくりして聞き返した。「うん、みんなは普通のボタンだよ。まーちゃんだけこのパッチン。」と娘。

「わかった、じゃあつけかえるよ。」と言って、私は裁縫道具を持ってきた。内心めんどくさいなぁ…。ブラウスのスナップボタンを取ってから、そこに小さなボタンホールをあけて縫うのか?そんなスペース無いぞ!本当にやっていいものか考えてしまう。みんないつの間にそんな高度な作業をしていたんだ?

ブラウスとにらめっこをしている私を見て「まぁ、やってもやらなくてもいいけどね。」と娘が言ってきた。年少になる娘ははっきり言うことが良くないことだと思っているみたいで、探し物をしてても「見つからなくても大丈夫だよ、~~があるから。」とか、好きなものを聞いても「全部好き」とかそういう無難な答えをいつも言う。

ブラウスのことだって、あんなに困った顔で言って来たのに「やらなくてもいい?なにそれ?」とイライラが込み上がってきた私。パッチンのスナップボタンの方が普通のボタンよりもとめやすいからそっちのままでいいってことか?だったら最初からそれでいいじゃん。

めんどくさすぎてキレてしまったママ

「え?やって欲しいの?やって欲しくないの?」とキレ気味に訊き返したら、泣きながら「本当はやって欲しいけど、えーん(泣)針でチクチク(裁縫)したらママ疲れちゃうでしょ~?それが嫌なのー!」と娘に多大なストレスを与えていたことが発覚。

確かに私は疲れるとイライラして家族にあたってしまうので、それを心配したんだね。

バス通園のママの悩み、園まで行って解決

「ごめん、ごめん。本当はやって欲しいよね、そうだよね。ママやるからごめんね。」と言って、翌日『タラレバ』の漫画を借りていた同じ幼稚園のママのところに言ってその話をした。

「え?それ業者が間違えたんじゃん?うちのは最初から普通のブラウスだよ。スナップボタン?何それ?」と新事実発覚。

普段、バスで通園させているし、バス停も1人だけなので幼稚園の情報は便りと娘の言葉からでないと得られない。

たまたまその日はそのまま幼稚園に子供を直接迎えに行くことにしていたので、担任の先生にも会って直接話して、業者のミスだとわかり、業者がボタンホールなどやってくれることになった。

先生の勝手な妄想…仕方ない

入園前に園から紙袋に入った一式をそれぞれ渡され、そこにたまたま入ってた1人だけ違うデザインのブラウス。

先生達は親が勝手にボタンの部分をリメイクしたのだからまた普通の形に直すだろうとを待っていたらしいが、子供に言う前に「リメイクしたんですかー?」って親の方に確認して欲しかったな。そうしたら娘もこんなに困惑しなかったのに、と少し思ったけど、まぁ、仕方ないよね。

誰が悪いとか、原因とか考えたら色々言えるけど、今回は私が娘に色々と遠慮させてしまっているところが一番危険だと感じた。

娘は親が忙しそうにしていたり、疲れていると、自分が言いたいことを我慢する性格。遠回しな言い方やはっきり言わないのも全てここからきている。

先生の話だとこのブラウスのことは数か月前から幼稚園で「Mちゃんだけ違うブラウス」ってことで本人もまわりも気にしていたらしい。

でも、裁縫の宿題が増えると私が疲れるのを分かって言えなかったんだろうな。

娘が一番困ったのはお友達とブラウスが違うことよりも、ボタンホールをどうするか戸惑っていた時に娘がかけてくれた言葉に私がキレてしまった時だと思う。

幼稚園は親も子も社会勉強

大人のそういう連絡がうまくいかないことで子供がストレスを感じるのは良くないけど、そういうこと大人になったらいっぱいあると思う。

「あの人はこう言ってたのに、こっちではこう言ってる。」とか。悪くないことで怒られたり。

幼稚園の先生にも業者にも「もっと確認して欲しかった。」という気持ちもあったが、「いつもありがとう。」その気持ちだけでいこうと決めた。

ママがそんなことでグチグチまたほかの人にイライラしてるのも娘にはまたストレスになるから。ここで怒ったところでどうにもなるわけでもないし、間違いや勝手な妄想なら私にはもっといっぱいあるし。

くしゃっと笑って全部解決

幼稚園で先生と直接話し、業者のミスであったことが発覚した時、担任の先生が娘と同じクラスのお友達のいるところで「Mちゃんのブラウス、お店が間違えてパッチンボタンになってたんだ。先生も知らなかった、ごめんね。みんなと同じのにしてもらうからね。」と言ってくれた。

娘はくしゃっと笑って「なんだ~ どってん!ズコ~!」とこけたフリをしておちゃらけた。この時すべて解決した感じがした。大人は事件を解明しようと必死だけど、子どもにとってはそんなことどっちでも良くて、一番身近な大人の説明や態度によって安心できることが何より大切なんだな。

それ以降、娘が話してくれるストーリーを注意深く聴くようになった。幼稚園でどんなことが起きてるのか?園に行く機会が少ないから不安になる。

子どもからの情報も当然断片的で不可解なことも多い。でも、頭ごなしに否定したり、決めつけたりしないようにすごく気をつけるようになりました。母として失敗と学びのあるブラウス事件でした。