通信制大学で勉強しようと思った理由
結婚して知り合いも縁もまったくない土地に来ました。1年目に妊娠した私は、「結婚」=「子育て」=「専業主婦」という生活で経済的にめちゃくちゃ困ることに出くわしたことはないものの、夫との会話から主婦としての不自由さを感じるようになりました。子どもが生まれるまで、特に2人目が生まれるまでは感じなかったもので、今思えば夫は私より10近く年上ですし、仕事も多忙を極め、さらに第2子が第1子とは全く違うやんちゃな男の子ような女の子で、疲れがたまっていたのかもしれません。とにかく、1日家事や子育てで疲弊している私に対して、帰宅すると、できていないことなどをグチグチと言うようになりました。夫は「僕は外で仕事もして、帰ってから家事もしている。」と毎日のように言い、それに加えて毎日「だから、もっと子育ても家事もちゃんとやってよ。」と言うのでした。妊娠中のつわりの時も臨月の時も流産の時も、私の体調が不安定な時ほど、それは強くなるばかり。本当にストレスで頭がおかしくなりそうでした。実家の家族にLINEで愚痴ったり、たまたま地域にも話ができる友達ができて、相談にのってもらったりして、乗り越えてきましたが、このままこんな生活を何年も何十年も続けるなんて考えたくありませんでした。
その頃に夫に言われた色んな理不尽なことは忘れることはありません。夫は「そんなこと言っていない。忘れた。」と言いますが、「僕と同じくらいの責任のある仕事を任されることなんてできないだろう。」「ここは自分の家なんだから勝手に模様替えするな。」「高価なピアノ(こどものための)。買ってあげるけど、だったらもっと家事をちゃんとやって。」とクレジットカードを見せながら言われたこと。こういうことを根にもっているのって、収入も社会的地位もなく、「家庭」に重きを置き過ぎていた自分のせいだろうと感じました。
あと、福祉の分野に興味を持ったのは、子育てをしながら始めた市民活動で子育てや多文化共生という分野に興味を持ったことが大きいです。市民活動団体としても、フリーランスとしても、地域のNPOやボランティア団体と協働する中で「社会にはこういうニーズがあるんだ。」と今まで知らなかった福祉の分野の重要性を知りました。
1年勉強してみて
福祉の学科は、社会学や心理学、児童福祉などもあって、結婚や子育てについて色々と疑問を持っていた私がより深く前向きに問いを持ち考えられるような科目があり、面白かったです。あんなにイライラした夫についても、夫の家族や生まれ育った環境、今の仕事環境を考えると納得がいくようになりました。社会的に考えることって大事なんだなと思いつつも、だからと言って、良しとできることではなく、「こういう環境がこういう人間をつくる」と思うと、ますます社会や家庭のあり方について考える必要があるんだと思いました。
私の場合は「収入を得る夫」と「子育てに専念する専業主婦」というこの二つの関係がつくるもともとは前向きな「信頼関係」とも呼べるものだったかもしれないけれど、いつからか「従属関係」「契約破り」みたいなものになっていたのだと、ハッとしました。
実家サポートを受けられない高卒の専業主婦が子育てをしながら自立できるか
通信制大学で大卒と福祉の資格を取って、地域で長く続けられる仕事に就けるようになれば、もし夫が再び自分の収入によって家族の生活が成り立っている説をえらそうにしてきても気にしなくて済みます。民間サービスが発展していない地方の田舎で、実家から離れてサポートが無いと、子育てもフルで仕事なんかも大変です。子どもたちの通院や習い事、行く度におじいちゃん、おばあちゃん、おばさん、おじさんに送り迎えをしてもらって、「ママはお仕事だから!」と嬉しそうに語る子ども達を見て、本当に羨ましくなります。
地方ではそれなりに大きな企業で働いていて、収入は安定している夫。そんな人と結婚した私は幸せだったのでしょうか。田舎の生活なので週末に回転寿司に行くくらいの贅沢で、海外旅行などには家族で行ったことがありません。結局、購入したマンションも今稼いでいる夫のお金も夫のもの(それか子どもたちのもの)で、私が夫と離れでもしたら何も残りません。
結婚して以来、家族、仕事、ふるさとを離れて、全てを夫の生活を支えるために尽くしてきたのに!これは、一体なんのためだったんでしょうか。かわいい子ども達が生まれ、その子ども達が元気に育っていくため、と思えば、我慢できると言えばできますが(世の中はみんなこれで我慢している気がする)、それでもその子ども達も大きくなれば巣立っていきます。
今の「今」という時間も、自分がどんな時でも幸せに前向きに自分の力で生きていけるように使わないといけないと思い、2才だった下の子を保育園に入れて勉強することにしました。
1年目に履修した科目
科目 | 単位数 | 評価 |
福祉経営序論 | 1 | A |
スタートアップセッション | 1 | A |
社会福祉学 | 4 | A |
社会学 | 2 | A |
心理学 | 2 | A |
医学概論 | 2 | A |
社会福祉援助技術論I | 4 | A |
地域福祉論 | 4 | C |
福祉経営論 | 2 | B |
社会保障論 | 4 | C |
高齢者に対する支援と介護保険制度 | 4 | A |
障害者福祉論 | 2 | B |
児童福祉論 | 2 | C |
公的扶助論 | 2 | A |
保健医療サービス | 2 | A |
就労支援サービス | 1 | A |
権利擁護と成年後見 | 2 | C |
更生保護 | 1 | A |
社会福祉調査論 | 2 | A |
学びの技法 | 2 | A |
ソーシャルワークと専門職 | 2 | A |
2年目に取ろうと思う科目
先週、登録した科目です。1年目は社会福祉士の試験を受けるのに必要な科目を中心に取りました。2年目はファイナンシャルプランナー3級の受験資格を目指した科目が中心です。もともと結婚前に国際協力・開発系のNGOにいた経験から関心のある『国際福祉開発』も取っています。子育てをしながら市民活動団体を運営していて、NPOの活動にも助けられたり関わって来たりしたので、NPO論も。あとは、資格取得上必須なものが多いです。
学校という場で仕事をしたことが少しあるのと自分の子どもが小学校に上がることで興味のある『スクールソーシャルワーク』の科目も取ります。
科目名 | 単位 |
---|---|
マーケティング | 4 |
NPO論 | 4 |
シルバーファイナンス2015 | 2 |
ファイナンシャルプランニング総論2019 | 1 |
金融資産運用設計2019 | 2 |
不動産運用設計2018 | 2 |
ライフプランニングと資金計画2018 | 2 |
リスク管理と保険2019 | 2 |
タックスプランニング2019 | 2 |
相続・事業承継設計2019 | 2 |
国際福祉開発 | 2 |
福祉社会開発の支援ワーク | 1 |
社会福祉援助技術論II | 4 |
社会福祉援助技術論III | 4 |
スポーツマネジメント | 2 |
ファイナンシャルプラン作成 | 1 |
福祉行財政と福祉計画 | 2 |
論文・レポート作成基礎I | 2 |
論文・レポート作成基礎II | 2 |
スクールソーシャルワークと学校現場 | 2 |
目標は健康な生活、卒業、資格取得。去年の反省。
目指すところは自分がこれから自分で納得のいく生き方をできるようにすることです。多忙とストレスで家族も自分もつぶれてしまうのは本末転倒。去年は、慣れない孤独学習で試験前に夜中に勉強したり、試験が終わった後に体調を崩すこともしばしば。
あと、ひきこもって勉強するので人間関係などのストレスを感じることは驚くほどありませんでしたが、体力が激減。夏には流産し、後半はホルモンが崩れ、1年目は身体のケアが一番の課題でした。朝起きて、ウォーキングすると幾分改善。来年度は、長女の小学校登校についていかないといけないようなので、それを朝のウォーキングとしようかな。
スクーリングは去年は1度だけ。今年は3回取る予定です。去年はヘルパンギーナで家族全員がダウンし、大変でキャンセルしようか迷い、なんとか行けましたが、今年は無事3回行けるといいな。テキスト科目が多いのが心配。
1年目は春に妊娠が発覚し、冬の試験は受けられないと思ったので、サボり気味だった春に比べて夏は無理やり頑張り詰めすぎて、1科目『高齢者に対する支援と介護保険制度』が不合格。「ダメだった」と思ってもCは取れていたのでショックでした。冬には無事Aで合格できて良かったです。2年目はどうなるかな。ドキドキです。