のんびり屋の長女が入園したのはマンモス幼稚園
長女はブログでも何度も登場していますが、生まれたその瞬間から大人しく、おっぱいを飲むとすぐに寝てしまうくらい体力が無い、そしてのんびり屋の性格でした。
幼稚園選びの時には、少人数の幼稚園をはじめは希望していましたが、すでに兄弟枠や親が卒園生であるなどの優先枠で希望の幼稚園はどれも定員が埋まってしまっていて、現実的に家からバスで通える幼稚園の中では一番近い幼稚園に入園させました。
登園拒否になり、転園したのは手厚いサポートの幼稚園
実際に入園してからは、色んな壁にぶつかりました。
「人数が多い」というのが決定的な理由ではないと思いますが、1クラス25人、1学年に5クラスある幼稚園。先生も色んな性格の先生がいたし、通っている園児とその家族はもちろん、運営している幼稚園側の大人も忙しさでなかなか子どもを見られないんだと実感しました。
そして、長女は、年長から違う幼稚園に入園しました。人気の幼稚園であっても、転勤や引っ越しなどで転園する子がいると、少し空きが出るようで、運よく転園が出来ました。
少しタイプの違う幼稚園を実際に2つ経験してみて、学校や幼稚園というのは「向き不向き」があるということを私たち夫婦は実感します。
そして、ある程度しっかりしていてどちらでも上手くやっていける子もいれば、合わない環境だと「もう幼稚園に行きたくない。」という風に引きこもってしまう事態になってしまう子も。
うちの場合は後者でした。もちろん誰でも前者のようにどんな環境でも自分らしくたくましくのびのびとやっていって欲しいと親は願うものですが、なかなかそうも上手くいきません。
「ひといちばい敏感な子」だった娘の気質にやっと気づけた
その時に母親の私も悩みに悩み、出会った本がこれ。
当時、私たち夫婦は娘について「神経質」という言葉をよく使っていました。今思うと、失礼な表現ですよね。
これは娘が生まれ持った特別な気質。
最近、本屋さんでも『繊細さん』『HSC』『気疲れしやすい人に』という題の本をよく見かけるようになったのですが、まさにこれはうちの娘のことでした。
そして、母親の私自身もそうだったのだと気付かせてもらい、娘が幼稚園に行けなくなった時期は、私自身にとっても人生の中では転機となりました。
本を読んで、そんな娘を厄介に感じるのではなく、「こんな風に思えるなんてすごい!」と感じられるようになりました。
本を読みながら、思い返すと自分も”HSP”(人一倍敏感な人)に当てはまることが多く、「だから、あの時すごく嫌な気持ちになったんだな。」と自分の人生を振り返ったりしました。
過去に他の人には理解してもらえなかった色んな気持ちを整理することができるようになりました。
意外といっぱいいるHSCの気質の子ども
それにしても「どうして滑り台すべらないの?」「どうして鬼ごっこしないの?」「どうして落書きしないの?」「どうしてはしゃがないの?」今思えばどうでも良いことに、イライラしていた私と夫。
本当に娘には失礼なことをしていたなぁと反省しています。
この子どものにはそれぞれ「性格」というより生まれ持った「気質」があることに気づいてから、他の子ども達を見る目が大きく変わりました。
前は、「うちの子の方が少し聞き分けがいいな。」や「あの子の方が運動神経が良いな。」などという非常に偏って、簡略的な視点で子どもを見ていましたが、今は全く別の角度から子ども達を見るようになり、どの子と出会っても面白く、可愛く、最高の子供達だと心から思えるようになりました。
「この子は子の子。」他の子と似ているはずがなくて、それがすごいことなんだ。
あの子もあっちの子もみんな違うものを持っていて、お父さんもお母さんもそんな子達と一緒にいられていいね。私も自分の家にこんな子どもが来てくれて楽しい、と「全てを受け入れる」とはこういうことなんだと分かるようになりました。
今はまだ主婦学生の身分ですが、もし将来、何か仕事に就けるのなら、子ども1人1人の良いところを見つけてその子を勇気づけてあげられるような仕事ができたらいいな、と思いました。
小さな学習塾や就労支援なんかも興味があります。子どもの持っている良さをお父さんやお母さん、進学や就職する先にも理解してもらえるように、その子の力を伸ばせるようなことができたらなぁ、と。
まずは、自分の子どもとの生活と自分自身の将来設計でいっぱいいっぱいなので、それは本当に夢ですね。
もし、1才~2才の頃は聞き分けが良く、イヤイヤ期もほとんど無く、すごく『おりこうさん』とされた子。でも、集団生活が始まるとその子がストレスを感じるようになってしまった、ということがあったら、ぜひ『ひと一倍敏感な子』の本を手に取ってみることをオススメします。お子さんは特別な気質を持った子どもかもしれません。